第11章 幼馴染からの脱出 11
キャンパス内
やっと講義が終わったれなは、涼介との待ち合わせ場所に向かおうとしていたところを急に呼び止められた。
鈴木「あら黒澤さん、こんにちは。急いでどこかにいくの?」
れな「鈴木さん、こんにちは。えーと、これから用事があるので。。。」
鈴木「そう言えば、山田君見てない?
実は今日山田君の誕生日だから、今年こそはバンドメンバーでお祝いしたかったんだけど、毎年すぐ帰っちゃうのよねぇ。。。」
れな「あっそうなんですか。。。見てないですね」
鈴木「今夜のルーモスのライブはやっぱり行かないの?」
れな「はい、先約があるので今回は残念ですが」
鈴木「そう。断った時、知念君すごく残念そうだったわよ?!黒澤さんに好意を持ってるみたいね」
れな「そんな事はないと思いますよ。。。彼モテるようですし」
鈴木「まーね。でも、山田君も知念君もモテるのにずっと彼女作らないのよ。不思議よね〜」
れな「ずっと作らないんですか。。。それは不思議ですね」
鈴木「あら、急いでるのに引き止めてごめんね、それじゃまたね」
れな「いえ。お先に失礼します」
れなはこれから涼介と出かける事をバレやしないかハラハラしながら、涼介の待っている駅前のカフェへと向かった。