第10章 幼馴染からの脱出 10
れな「りょーすけいるー?」
家の電気をつけながら、ダイニングテーブルにお盆を置いて、涼介を探しに行くが、一階には涼介の姿はなかったので、二階の涼介の部屋で寝てるのだろうと思い二階へ向かった。
一応ドアをノックしたが、返事はなかった。
ドアを開けて部屋を見渡すと、暗がりの中ベッドに横になっている涼介がいた。
れな「涼介寝てるのー?」
小声で呼びかけながら近づいて、涼介の顔を覗き込む。
れな「ご飯持ってきたよー?」
久しぶりに涼介の寝顔を見たれな。
れな「昔と違って寝顔も男っぽくなったなぁ(笑)合宿疲れたよね。。。涼介おやすみ」
そして、毛布をかけてあげようと屈んだれなの体が、いきなりベッドに引き寄せられた。。。
れな「きゃっ!!」
仰向けの涼介の上にれなが抱き寄せられる形となった。
れな「涼介起きたの?!」
涼介「。。。」
れな「ご飯持ってきたから、下で食べよう?」
涼介「俺はれなを食べたい」
れな「は?食べられるわけないでしょ!」
涼介「そーゆー意味じゃないし。。。」
れな「意味わかんない事言ってないで、ほら行くよ!」
起き上がろうとしても涼介が解放してくれないので、起き上がれないれな。。。
れな「りょーすけ?」
涼介「ちゃんと俺の誕生日キープしてくれたのは嬉しいけど、知念とどっか行ったの?」
れな「あ〜、この前イラン話するのにカフェに行った事ね。すごくおしゃれなカフェだったよ!イラン話の時は涼介もってわかってたけど、その日涼介だけ午後も講義があったから侑李君と二人で行く事になったってだけだよ」
涼介「。。。俺置いてくなんてひどい。。。」
れな「イラン話そんなにしたかったの?!そこまでとは知らなかったから。。。ごめんね」
涼介「だから、違ーーう!ズレてるし!」
涼介「。。。お仕置き決定!」