第9章 幼馴染からの脱出 9
一行はスケート場を後にして、遅い昼食をとるため回転寿司へと立ち寄った。
幹事「テーブル席を予約していますので、入った順に奥のテーブルに座っていって下さい!まだ話していない人と話せる最後の機会ですよー!!」
美稀「それじゃ、私はあっちに座るね。れなは涼介さんか知念さんがいる席に行ってみたら?」
れな「えっ、なんでその二択なの。。。」
美稀「あ、でも涼介さんの席埋まってるわ」
れな「ホントだ。涼介以外全員女子だね」
美稀「先越されたね(笑)」
れな「別にそーゆーんじゃないし。。。侑李君はどこにいる?」
美稀「あそこにいるけど、あそこも女子率高いね。。。」
れな「そうだね。別のテーブルに行ってみようかな」
?「黒澤さん!ここおいでよ!」
れな「えっ?!私ですか?!」
?「昨日の飲み会で少し話したんだけど、覚えてる?二年の岡本圭人です。よろしくね!」
れな「岡本さん、誘って頂いてありがとうございます。皆さんよろしくお願いします!」
岡本「俺はロックサークルでギターやってます。黒澤さんは何の楽器やるの?」
れな「未経験ですが、ヴィブラフォンを選びました。」
岡本「そうなんだ、頑張ってね!黒澤さん、昨日の飲み会でも三年の先輩たちの方へ行ってたからほとんど話せなくてさ。俺たち皆、黒澤さんと話したいと思ってたから、こっち来てくれて嬉しいよ!」
れな「すみません。人見知りするので、中々自分から知らない人の輪に入るの躊躇してしまうんです。。。」
岡本「それじゃ、俺たちはもう知らない人じゃないから、大丈夫だよね!お寿司流れてきたし食べようか。れなちゃんは何が食べたい?」
れな「マグロとサーモンとイカをお願いします」
岡本「りょーかい!」
れな「岡本さんは?」
岡本「俺はいなりにしようかな。。。実は魚苦手なんだよね」
れな「魚苦手で回転寿司って厳しいですね」
岡本「だよね(笑)」