第9章 幼馴染からの脱出 9
スケート場はGW中で一般客も多かったが、その中を美男美女の三人が揃って滑っていると否が応でも注目される。
れな「ちょっと待って!!足が開いていっちゃうよ〜」
知念「膝を曲げて、体の中心の真下に足を置いてバランスをとってみて!」
れな「やってみる!」
美稀「あらら、一気に知名度上げちゃったね」
鈴木「久枝さん、今のどういう意味?」
美稀「えっ?!あ、いや、イケメン二人に先導されて注目されてるなぁって意味です。。。」
鈴木「そう。。。」
納得したような納得していないような顔をしながら立ち去る鈴木を見ていると、有岡がやってきた。
有岡「どうかした?」
美稀「鈴木さんって、平然としながらも涼介さんの行動をちゃんと見てるよ」
有岡「それで?」
美稀「。。。有岡君、鈍いよ」
れな「ふーー、疲れたぁ!でもちゃんと滑れて楽しかった、二人ともありがとう!」
涼介・知念「どーいたしまして!」
美稀「れな〜、みんな見てたよ〜!もちろん鈴木さんもね」
れな「あ。。。いるの忘れてた。。。」
涼介「それよか、もうバスに戻る時間だぜ?腹減ったし、早く靴返しに行こ」
れな「涼介と侑李君は先に行ってて!有岡君戻ってきたら行くから!」
涼介「まだ戻ってきそうにねーな。んじゃ、先行こっか知念」
知念「お先〜」
美稀「もう、有岡君〜急いで〜〜!!」
有岡「これでも急いでるって!!」
そして、やっと出口へたどり着いた有岡と靴を返して、バスへ戻った。