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(R18) Moulin Rouge (HQ)

第11章 xxx 10.指名予約



 その後、彼の宣言通りに幾度となく果てさせられた私は、心身ともにグッタリしていた。ちょっと痩せた気すらする。

 変なところで闘志というか、負けん気に火が付いてしまって、どうにかここまで耐えてきたのだけれど。

「へーなかなかやるじゃん」

 まだまだ全然元気な堅治は許してくれそうにない。

「だっ……て、堅治も、ちゃんと出してほしい、……からっ」

「はは、そんな息上がってんのにちゃんと抜けんのかよ」

 セックスはスポーツだ。
 堅治の場合は、とくに。

 400mトラックを全力疾走したような気怠さに潰されて、ベッドに突っ伏す。

 すると、おもむろにタイマーを確認した堅治が、「俺は延長いれてもいいけど」とからかうような声を出した。

「……勘弁してくださいマイマスター」

「おい。お前それでも風俗嬢かよ」

「身体の安息が最優先、デス」

 もそもそと喋る私の頭をくしゃっと撫でて、彼は、白い喉を見せて笑う。

「仕方ないなー。んじゃ、かわいいペットに免じて今日は勘弁してやろう」

 そう言うや否や、私の口に自らを突っこんだ堅治。
 そのまま彼の腰が前後に揺れて、ありていに言えば、イマラチオがはじまった。

 堅治が果てるまでの間、私はひどい息苦しさと戦うことになるんだけど──


「(……彼にとっての勘弁、とは)」


 私にはきっと一生わかりません。

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