第11章 xxx 10.指名予約
「あっ、ん、んんっ……す、ごい」
「ちゃんとイケそう……?」
「ん、うん、……も、イッちゃ、あっ」
堅治の細く引き締まった腰がビクンと跳ねて、指が痛くなるくらいの収縮を感じた。
イッた、よね。よかった。
ちょっとホッとしてゆるゆると指を動かすと、息も絶え絶えに堅治が身を捩る。
「はぁ、っ……マジ、最高」
とろんと瞳を潤ませる彼。
生々しい引っかき傷が残る背中に、汗がまるい雫となって浮かんでいる。
一体どこのネコに引っかかれたんだか……いや、タチって可能性も……まあそんな下世話な話は置いておくとして。
「指、抜いても平気?」
「……ん、っいいよ」
律儀にご主人さまの許可をとって指を引き抜く。
思った以上に熱かったナカにいたせいで、外の空気がとても冷たく感じた。
「あー……きもちかった」
堅治がベッドに仰向けになる。
大きさが半分ほどになった彼自身からは、精液ともカウパーともつかない液体が、てろりと流れだしていた。
「よし、おいで」
こちらを見ることもせずに手招きするご主人さま。ひどい扱われようだ。
でも、うん、ドキドキする。
こういうのも意外と嫌いじゃない、って思ってしまうあたり、私も大概マイノリティな性癖の持ち主なのだろう。