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(R18) Moulin Rouge (HQ)

第11章 xxx 10.指名予約



 手のひらから溢れんばかりのローションを、たっぷりと堅治の双丘に塗り広げる。ヒクヒクと快感を待つそこの周囲はちょっと多めに、丁寧に。

 それからオプション用の道具棚に向かって、前立腺プレイ用の指サックを取りだした。

 コンドームよりも幾分厚く、堅めなサックを人差し指に装着して、石鹸で手を洗う。

 これで準備は完了。
 さあ、挿れますよ。

「………っん、ぁ」

 つぷ、と滑りこんだ刺激を、堅治が甘い声で受け止めた。

 ハマってるというだけあって、彼の後孔はさも当たり前かのように、私の指を咥えこんでしまう。

 仕事熱心な風俗嬢は総じて爪が短い。

 それは、まさしく彼のような客の相手をするためなのだが、たまにはネイルだって楽しみたいものである。

「きもちいい……?」

 前立腺プレイはおろか、実は男性のうしろを触るのも挿れるのも初めてだ。

 自信なさげに聞くと、堅治は「うーん……」と考える仕草をして、指を変えるように言いつけた。

「マリンちゃんの人差し指じゃ、微妙に届かないんだよね……やっぱ女の子の指は短いなァ」

 最後のひとことは、全力で聞かなかったことにしようと思う。

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