• テキストサイズ

(R18) Moulin Rouge (HQ)

第11章 xxx 10.指名予約



「堅治ぃ……っお願い」

 そこじゃないの。こっち。
 もっと奥を触って、お願い、イキたいの。もう許して。何でも、あなたの言うとおりにするから。

 私の視線からすべてを読みとった彼は、唇で美しく下弦の月をつくる。その微笑みは淫らで、妖艶で、まるで悪魔のよう。


「じゃあさ、──上手に可愛くおねだりしてごらん?」


 飼い慣らしたペットを愛でるような、そんな、甘やかな命令だった。

 堅治がご主人さまとして主導権を握る。私は、従順に、彼に屈服する。それが今日のオシゴト。

「欲しいのっ……マリンのここ、イキたくて、もうダメなの……おねがい堅治、ちょうだい……?」

 訴える。目に涙をためて。
 みるみる内に堅治の顔が恍惚に歪んで、しかし、それは突如として無表情に変わった。

「上等……でもまだ、おあずけ」

 彼は淡々とそう言って、履いていたスキニーデニムのシッパーに手をかけた。

 徐々にチャックが寛げられて、男のかたちに膨れた下着が露わになる。肌に密着するタイプのブランド物。女の子が喜びそうな香水。

 やっぱりこの人、相当遊んでる。

/ 254ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp