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(R18) Moulin Rouge (HQ)

第11章 xxx 10.指名予約



 不思議と痛くはない。けど。
 なんともいえない異物感と違和感が、快感とは別の意味で背筋をゾクゾクさせる。

 眼球を舐められたのは初めてだ。
 話には聞いたことあったけど、本当に目フェチっているんだ……世界は広い。

「嫌がらないんだ? いいね……俺、物怖じしない女の子って大好きだよ。服従させ甲斐があってさ」

 なんですと。え、服従?

 疑問や不安に思う暇もなく背中がベッドにぶつかった。のしかかってくる重みは、彼の下半身。

 堅治の太股にがっちりホールドされて、所謂、マウントポジションをとられてしまう。

 身動きがとれない。
 なに、この圧迫感。

「さーて、どうやって泣かそうかな」

 世にも恐ろしいことを言ってのけた堅治は、着ていたニットを脱ぎ捨てて、目にかかった前髪を掻き上げた。

 パチッ
 静電気の音が聞こえる。

 それがゴングとなって、俺様何様堅治様の第一ラウンドが始まった。否、始まってしまった。

 拝啓、お空にいるおとうさん。
 娘は今日、なんか色々なものを、失うかもしれません。

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