第10章 xxx 09.彼氏(仮)
研磨の指が乳輪に沿ってくるくると這う。反対の乳房には彼の唇が吸いつき、頂の恥ずかしい突起を弄ばれる。
「や、あっ……ん!」
甘噛みにしては強く、歯を立てられた。
痛みに驚いて研磨の肩を掴むと、彼から悪戯な笑みが返ってくる。
「カオリには刺激がつよすぎた?」
「……そんなことないもん」
「ふうん。強がり」
低い声が聞こえて、直後に研磨のキスが腹部を滑りおちた。
そのままの勢いでショーツを下げられて膝が左右に割られると、秘部が外の空気に触れて、ひやりと冷たい。
漏れはじめていた蜜を研磨がすくいとって、膨らんだ蕾に塗りつけた。
「ひっ……ああっ!」
「ココ、きもちいい?」
「んっ、うん……っ」
研磨から与えられる快感は絶え間なく続き、私の疼きは高まるばかり。
太股の際どいところにキスをされ、指の腹で執拗に蕾を擦られる。くちゅくちゅと音が響いて、無意識に腰が動く。
「やあっ、だめ、イッちゃ……う」
「いいよ……見せて、カオリの気持ちいい顔」
「あっ、ん、──……ッ!!」
言葉と一緒に速度をあげた彼の指に誘われて、私はあっという間に昇りつめてしまった。
頭がぼんやりして、ふわふわする。