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(R18) Moulin Rouge (HQ)

第7章 xxx 06.本番禁止



「ああっ、ん」

 ちょっとカサついた彼の指が、私の、一番弱いところに触れた。レースのショーツを縦になぞられて、くすぐったくて身を捩る。けれど、すぐに押さえつけられてしまった。

 右太股の内側を岩泉さんの腕に制される。
 もう片方を閉じようとしても、もちろん許してもらえない。

 彼は軽くやってるつもりなんだろうけど、すごい腕力。がっしりとした肩から伸びた上腕は、うっとりするほど逞しい。

 真面目で、男らしくて、背も高くて、町で一位二位を争うクラブの幹部職。

 岩泉さんってモテるんだろうな。
 ふと、そんなことを考えた。

「おー、すげえ、ぐちょぐちょ」

「!? ふひゃ、ぁっ!」

 強い快感に襲われて意識が引き戻される。
 視線をおろすと、岩泉さんの指がショーツのなかに滑りこんでいた。へ、へんな声が出てしまった。恥ずかしい。

「ふひゃあって……お前、」

 岩泉さんは喉をくつくつと鳴らした。手の甲で口元を押さえて、顔を背けて、肩を揺らして。

「そんなに笑わなくても!」

「いや、ワリィワリィ。可愛かったもんだから……つい、ブハッ」

「~~~! 岩泉さん!」

 怒ったように彼を呼んで上体を起こす。すると、岩泉さんと鼻先が軽くぶつかった。

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