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(R18) Moulin Rouge (HQ)

第7章 xxx 06.本番禁止



 そろそろかな。
 私は頃合いをみてフェラをやめ、唇についた液体をぺろりと舐めとった。急におあずけされた岩泉さんの視線。何かを言いたげな顔でこっちを見つめてる。

 やめないで。もっとして。
 それが聞きたいの、ほら、言って?

「………っ」

 岩泉さんは何も言わない。ちょっと悔しそうに眉根を寄せて、拗ねたような顔をする。

 直後だった。
 急に、彼の瞳に挑戦的な色が宿って、部屋の景色が逆さまになる。押し倒されたと気付いたときには、もう組み敷かれたあとだった。

「……岩泉さんのターン?」

「ゲームか。形勢逆転と言え」

 岩泉さんがはだけたままになっていたワイシャツの袖を噛む。そのまま腕を引き抜いて。ちょっと乱暴に投げ捨てて。

 最後にタンクトップを脱いだ彼は、クイ、と首を傾げて言い放った。


「もう遠慮しねえかんな」


 あれ、もしかして。
 もしかしなくても、岩泉さんの変なスイッチを、入れてしまった。

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