第7章 xxx 06.本番禁止
「あ、っん……う、ぁ」
「もっと。もっと聞かせて?」
煽れば煽るほど乱れていく。言葉で、視線で、快感で。私にできる全部を使って、岩泉さんの男の部分を掻き立てる。
それが最高潮に高まれば、そこからあとは──堕ちるだけ。
「カオリさん……っ」
「なあに?」
「舐めて、……っください」
全部言い切らないうちに彼がまた口元を押さえるから、最後はくぐもって聞こえたのだけれど。やっと彼との壁がなくなった気分。
素直におねだりしてくれた。
人気クラブのホストを束ねる、硬派そうな彼が、だ。
優越にも似た快感が私の脳を痺れさせる。もっともっと彼を堕としたい。私以外、見られなくなるくらい。
「ひっ、ああ……っ」
充分に湿らせた口内に彼自身を迎えいれる。
強く吸って、舌の腹で舐って、音をたてて引き抜く。根元に添えた手も一緒に使って、休むことなく刺激を与えつづける。
控えめだったはずの岩泉さんの手。
今では私の後頭部に添えられてて、時折、奥まで咥えてほしそうに押さえつけてくる。
見上げれば、そこには快感によがって首を反らす彼。筋張った太い首。左右に伸びた鎖骨が、すごく綺麗。