第7章 xxx 06.本番禁止
皮は掴まずに手のひらだけを上下させて、岩泉さんのいいところを探す。根元、竿、繋ぎ目、先端……あ、ちょっと腰が動いた。
「ここ、好き?」
脹れて赤くなった亀頭を、ちょん、と指でつついた。彼は恥ずかしそうに目を逸らす。なかなか素直になってくれない。
そっぽを向いてしまった頬にキスをして、そのまま、耳たぶに優しく歯を立てる。「教えてほしいな」吐息混じりにそう囁けば、彼は、やがて観念したように小さく頷いた。
「っん、ぁ……」
彼の好きなところを執拗に扱く。
たちまち漏れだす甘ったるい声。普段の話し声からは想像もつかない、いやらしい声。
男の人の喘ぎ声って、本当にかわいい。
「濡れてきちゃいましたネ」
ほら、と手を開いてみせて、見せつける。
「これ、全部、岩泉さんの」
自身の先走りをみた彼はとても複雑そうな顔をした。照れと興奮が混ざったような、なんとも言えない顔。ああ、その気持ち、すごくよく分かる。
恥ずかしくて目を背けたい。
でも、それがどうしようもなく、きもちいい。
羞恥心を利用した快感はいとも簡単に理性を奪う。最高の、媚薬だ。