第18章 xxx ending √3：TETSURO

　ふわふわで、真っ白。

　舌触りのいいカオリの脇腹を舐る。
　舌先を尖らせて上昇。次は柔らかく円を描いて。最後にちゅ、とキスをする。

　そのまま脇のしたを舐めようとしたら、本気で怒られたので、渋々だがやめておいた。

　舌を休ませることはせず、留守になっていた手で彼女の乳房を包みこむ。

　手のひらで優しく撫でまわして。
　時々強めに五指を食いこませる。

　緩急をつけて弄くれば、たちまちカオリの腰が淫らにくねりだす。

「……っあ、ん、……んっ」

　綺麗な声だな、と思う。

　小さいのによく通る高音。もっと聞いていたい。もっと聞かせてほしい。彼女の声そのものに欲情して、より一層、自身が張りつめるのを感じた。

　我ながら変態じみてる。

　俺、声フェチなのかもしれない。

「カオリ……声、もっと聞かせて」

　彼女の胸から下に向かって、一気に手を滑らせた。

　細いのに肉感のある太股。内腿はモチモチとして、控えめな色合いの下生えは、可愛らしいハート型。

　男を惹きつける、エロい身体だ。

　途端に湧きあがるのはドス黒い感情だった。今まで、どれだけの男がこの身体を抱いたのか。そして、どれだけの男を魅了してきたのか。

　こんな醜い感情、俺は知らない。

　知らなかった。

　少なくとも、今までは。

　この歳になればお互い元カレ元カノがいて当たり前。経験があって当たり前。それは痛いほど分かってるんだけど。

　分かってる、はずなのに。

　こころを占拠するのはやり場のない怒りだ。情けない嫉妬に駆られて、胸が締めつけられる。もう、誰にもカオリを渡したくない。

　いや、絶対に、渡さない。

　だからお前も俺から離れないで。ずっと、ずっと、側にいて。