第18章 xxx ending √3:TETSURO
自身の中に芽生えた【狂気】に、身が凍るような薄ら寒さを感じた。
この国きっての繁華街でお巡りやってりゃ、誰もが一度は目にする色恋沙汰のトラブル。
嫉妬に狂う男。泣き叫ぶ女。
そんな事件をイヤというほど担当してきた。
でも、俺も、そいつらと同じ。
「なあカオリ……俺の指、気持ちいい?」
「んっ、うん、……きもち、い……っ」
「どのくらい? 俺が、一番?」
彼女の蜜洞に指を挿入して、ナカを掻きまわす。口をついて出る言葉はどれも格好悪い。
でも、彼女は答えてくれる。
俺の目を見て「私には、黒尾だけだよ」って応えてくれるんだ。なんて優しい子なんだろう。
こんないい女、きっと、一生かけたって普通は出会えない。
「はー……もう、マジで好きだわ……カオリ、お前のことが好き、……大好き」
「や、あぁ……っ何回、も言わな、で」
「やだ、言う。何度でも言うよ。好き、カオリ、………愛してる」
愛してる。
一際低く囁いたら、彼女は突然俺に抱きついて、きつくきつくナカを締めた。イッちゃった、かな。
それが無性に嬉しくてキス。
カオリの唇を塞いで、荒くなってしまった呼吸の邪魔をする。酸素も、思考も、全部失ってとろんとする瞳がかわいくて堪らない。
「あれ、もしかして……カオリちゃんはイッちゃったのかな? ほら、お兄さんに教えてごらん?」
煽るような言い方をすると、ますます悦に入ったような顔をするカオリ。そのとろけた眼差しに、マゾヒスティックな属性を垣間見る。
そういうことなら、攻めようか。
奈落の底まで。堕としてあげる。