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(R18) Moulin Rouge (HQ)

第17章  xxx ending √2:KEIJI



 正常位で繋がって、互いを見つめて、唇を寄せあう。京治さんに開かれたナカが熱い。触れあう肌が熱い。

 何より、彼の視線が、熱い。

「カオリ、……っ俺、」

 彼はそこで言い淀んで、まつげを伏せた。腰の律動は止まないまま。京治さんが唇を噛む。

 ぐちゅっ ぬちゅ

 ひとつになったところから聞こえる水音。卑猥なそれが、思考の邪魔をする。
 きっと、彼は何かを伝えようとしてるのに、快感が邪魔して真意を読みとることが出来ない。

「……っ愛してる、カオリ」

 ほら、また濁した。

 もどかしい。
 考えたいのに考えられない。子宮はすでに収縮を始めてるし、オーガズムがすぐそこまで迫ってる。悦楽で溶かされた脳は、ちっとも使いモノにならない。

「あ、ぁっ、……イッ、ちゃう」

「……いいよ、おいで」

「あっ、ああっ、ん──……!」

 私が達するタイミングに合わせて、京治さんは一層律動の速度をあげた。
 腰を折って私を抱き、上半身を密着させて、キスをする。くぐもる嬌声。苦しい。でも、きもちいい。

 果てたことによってナカが締まる。

 すると、彼は瞳を潤ませて「……俺も」と甘ったるい声を漏らした。ググッ、一番深いところに埋めこまれる。

「……っ、は、ぁ……ッ」

 膣内で感じる痙攣。
 京治さんの吐露した白濁が、うすい膜の先端に溜まっていく。

 陰茎を抜かぬまま抱き合って、どのくらいの時間が過ぎただろう。ふ、と肌に感じていた熱が失われた。

 閉じていた目を開ける。
 身体を離して微笑む彼。息はまだ少し上がってる。だけど、そこにあるのは見慣れた冷笑だ。


「かわいかったよ、カオリ」


 普段通りの声音でそう言って。
 彼は、笑う。余裕たっぷりに。

 ああ、いつもの京治さんだ。なんとなく安堵してしまった。その安堵が、たったひとときの幻だなんて。

 ──このときの私は知る由もなくて。

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