第17章 xxx ending √2:KEIJI
「と、突然どうし、……っんん」
ドサッ
渇いた音がしてベッドに縺れこむ。
マットレスに沈む背中。吸い取られていく水滴。彼のキスに唇を塞がれて、喋ることすらできない。
変だ。やっぱり何かおかしい。
京治さんは明らかにいつもと違う。違うのだけれど、その違和感の正体が分からない。
漠然とした不安。恐怖。
言葉にできない、何か。ゾワゾワと背後から忍び寄ってくる。
「け、じ……さんっ、」
「カオリ……好きだよ」
「んっ、んんっ……!」
問おうとして、遮られる。
何も聞かないでくれ。まるでそう言われてるみたい。切羽詰まったようなキス。苦しげな、彼の目元。
「……挿れていい?」
結局、何が彼をそうさせるのか分からないまま。私は熱に浮かされて、流されて、眼前の京治さんを受け入れる。
ピッ、と破かれる袋。ゴムの匂い。
避妊具をまとった彼が秘部に当てがわれた。くぷ、入ってくる。尖端、竿、根元まで。彼自身でナカが満たされる。
「あ、はぁ……っ奥、当たって、」
「……うん、当ててる」
「んっ、や、ああ……っ!」
硬くなった屹立に最奥を突きあげられて、視界が白むような錯覚に襲われた。きつく、きつく、私を抱く京治さんの腕。
前後に揺さぶられて。
彼の吐息が聞こえる。
「カオリ、……っ好き」
好き。お前のことが、好き。
何度も、何度も、耳元で繰りかえす彼。その愛に煽られて、私はやがて昇りつめる。下腹部からせりあがるのは絶頂感だ。