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(R18) Moulin Rouge (HQ)

第17章  xxx ending √2:KEIJI



 欲してしまえばあとは、貪るだけ。

 質量を増した竿を入念に洗うと、それはさらに硬くなる。尿道に泡が入ってしまわないように。慎重に。根元を中心に手を滑らせた。

 ぽってりと膨らんだ亀頭。
 ピンク、いやらしい色艶。

 シャワーの栓をひねってお湯をだす。温度を34℃前後にして、人肌に近づける。
 直接当ててしまうと痛いから。シャワーの頭に手を添えて、水の勢いを緩めて、泡だらけの彼にかけていった。

「…………は、ぁ」

 彼の深いところから吐息が漏れる。

 京治さんは、切なげに眉根を寄せていた。バスルームの鏡は少し曇っているけれど、それでも分かる。欲情してる顔。

 もっと触って。もっと、もっと。
 言葉にされなくても伝わってくる。京治さんの吐息、視線、物欲しげな唇。それはぜんぶ意思表示。

 ちょうだい。そう訴えてる。


「京治さん、……キスしていい?」


 敢えて、聞いてみた。

 どうやら私も熱気に当てられたらしい。頬が、身体が、腰が、火照る。疼く。私もあなたが欲しいの。キスしたい。

 バスチェアに腰かける京治さんの太腿。引き締まったそこに跨って、色っぽい首筋に腕を回して、彼と正面から向きあう。

「…………だめ?」

 濃緑の瞳をジッと覗きこんだ。

 彼はまだ答えない。
 忙しく上下する筋肉質な胸板。それが段々緩やかになって、京治さんが息を整える。ふっ、と観念したような吐息が聞こえたのは、気のせいだろうか。

「やっぱり、好きだ……お前のこと」

「……京治さん?」

「泣きたくなるくらい、好き」

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