第4章 xxx 03.新規一名
「え、ちょ……ひ、ああっ」
驚いて逃げようとする孝支くんを制止して、彼に馬乗りになる。ショーツを脱いだ私自身と彼の陰茎を、ぴたりと合わせるようにして腰を落とし、ゆっくりと前後に動かした。
世でいうところの素股である。
「なに……っこれ、どうなってるの?」
「マリンと孝支のを擦りあわせてるの。挿れてるみたいで、えっちだよね」
「ん、すげえ、いい……俺すぐイッちゃう、かも……っ」
上気した頬に深い吐息。
物欲しげに伸びてきた腕に身をかがめて答えると、ギュッと抱きしめられて耳元で囁かれる。
「なあ……キスして」
低く男らしい声だった。
びっくりして顔を離すと、熱っぽい視線を投げかける彼。
「……んっ、は、あっ」
唇を合わせると、キスの隙間からどちらのともつかない嬌声が漏れる。孝支くんの腰が下から突き上げてきて、本当にセックスしてるみたい。
私から出てしまった愛液が彼に絡みついて、部屋に一際いやらしい水音が響いた。