第16章 xxx ending √1:TORU
一度は傷つけてしまったそこ。
爪が当たってしまわないようにと、慎重に指を押し進める。
すごい、熱い。
外に溢れたそれとは比べものにならないくらい、ぬるぬるしてる。
根元まで埋めた状態でナカを弄る。恥骨の裏あたり。ちょっとザラザラした部分を、指の柔らかいところでひっかく。
「ああっ、あ……っんん……!」
カオリが首を横に振って、涙をためる。潤んだ瞳。かわいいな。あれ、ええと、そう。
「カオリってチワワみたい」
「……っ? それ、今言うことじゃ、な……っあ、ん……!」
ナカの引っかかりをこする手を速めると、彼女は会話すらできなくなって。漏れる嬌声はどこまでも淫猥だ。
限界が近づいてきた、かな。
カオリは腰を反らせて、白く美しい頤を俺に晒している。えっちな眺め。でも、最高にきれい。
「カオリ、……イキそう?」
「ん、うんっ……も、イ、っちゃ」
「いいよ、いっぱいちょうだい」
空いてるほうの腕で彼女を抱き締めた。強く、きつく、絶対に離れないように。
俺の胸に縋って悶えるおでこ。
堪らない。愛おしすぎて、こっちがどうにかなっちゃいそうだ。
セックスなんて一種のスポーツだと思ってた。客を堕とすための道具でしかなかった。
なんて寂しい人生だったんだろ。
「カオリ」
俺の愛しいカオリ。
「……きて」
耳元に唇を寄せて囁けば、彼女は腰を痙攣させて、ぎゅうっと俺に抱きついてくる。