第16章 xxx ending √1:TORU
「は、あ……っん、んん」
「カオリ、きもちいい……?」
「んっ、……うん」
ちゃんときもちいい?
俺、優しくできてる?
何度聞いても彼女は、こくりと頷いて微笑んでくれる。うざったがることもなく。何回だって。きもちいいよ、って、笑ってくれる。
それが何よりも嬉しかった。
なだらかなカーブを描く腰。
その華奢なウエストに舌を這わせていく。時折立ち止まって、痕を残す。水音を鳴らして唇を離せば、マシュマロのような肌に真っ赤なキスマーク。
「もっと付けていい?」
「ん、……いいよ」
彼女のイエスを聞くなりキスをして。
歯列の間に柔らかい皮膚を吸いこんで、ちゅぷ、と解放する。さくらんぼ色の痣。俺の身体にあるそれとは全然違う。愛しさの傷痕。
キメの細かい肌だな。
今更だけど、男の俺とは大違いだ。やわらかくて、儚くて、か弱い。
守ってあげたい。なんて。
これまた初めてのキモチ。
スベスベの下腹部に掌を滑らせると、そこにあるのは控えめな下生えだ。
カオリのそれは流行りのハート型にカットされていて、さすが夜の子だな、って妙に関心する。
「…………あ、んっ」
茂みの下にある会陰を指でなぞった。
今日聞いたなかでも一番かわいい声。カオリ、きもちよさそう。すごく嬉しい。
もっともっと、してあげたい。