• テキストサイズ

(R18) Moulin Rouge (HQ)

第4章 xxx 03.新規一名



「お兄さん、オプションは
何かつけたりしますか?」

「いや……ううん、普通で
いいんだけど、その……」

「?」

 ベッドに寝ころんで本格的なプレイを開始する前に、オプションメニューを見せていた私。照れくさそうに言い淀む爽やかくん。

「どうしました?」

「う、いや……その」

 なにか言いたいことがあるんだろうけど、なかなか口を開こうとしない。

 華奢に見えて触ってみると硬い胸板。
 鎖骨の下あたりに、涙ぼくろよりも一回り小さなそれを見つけて、そっとそこへ唇を落とした。

「おねだり、して?」

「……っ本当に、いいの?」

「マリンにできることなら
何でも言うとおりにするよ」

 ちょっと沈黙。……わざとらしすぎたかな。そんな心配が頭をよぎったんだけど、どうやらそれは杞憂だったらしい。

「孝支……って、名前」

「なまえ?」

「名前呼んでほしい。その……お兄さん、じゃなくて、孝支って……呼んでくれる?」

 こりゃ参った。
 そんな甘い声で、そんなかわいいおねだり。一瞬本気でお客さんのペースに呑まれかけて、そんな自分に小さく嘆息した。

/ 254ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp