第4章 xxx 03.新規一名
手のひらに垂らしたボディソープを丹念に泡立てて、髪とおなじく控えめな色の下生えを洗う。
モコモコの泡が全体に行き渡ったのを確認して、それから、まだ萎えている彼自身へと手を滑らせた。
「っん、……!」
ピクン、と脈打つ引き締まった腰。
男性にしては細いそのウエストに反対の手を這わせて、徐々に下におろしていく。
筋肉質な臀部をつたって、アリの門渡り、皮袋。丁寧に泡で揉みこんで、前後から挟むように陰部を洗った。
「おっきくなっちゃいましたネ」
「や、マジで、……きもちくて。
その……お姉さん凄く上手だから」
「マリンでいいですよ」
「あ、うん……わかった」
だんだん緊張が解れてきたかな。
ずっと強張っていた表情が柔らかくなってきたのを見て、ちょっと安心した。他人行儀のままだと色々と不便だし。
「じゃあ流しちゃいますね」
言いながら微笑むと、彼もふにゃりと笑う。泡を綺麗に流してタオルで拭き取り、私たちは再びベッドへと移動した。