第6章 【裏】全てをゆだねて。 ~明智光秀~
「んうぅ…」
とろりと蜜が褥に落ちる。
糸を引いて滴るそれを私は空いた右手人差し指に絡めた。
恥ずかしさに初めは手で隠されていた秘部。
今では快感に耐えるため褥を握り締めていて、そこはすでに露わになり、しっかりと濡れて私を誘っている。
銜えさせた帯紐のせいなのか、涙目ではありつつもいつもより蕩けたような表情で琴子は快感に身を委ねていた。
蜜のたっぷりと溜まった秘貝をじっくりと舌で味わいたい気持ちもあったが、ここは琴子の実家。
あまり長く楽しむわけにはいかない。
淫靡な光景を名残惜しく思いながら、私は秘貝に指をつぷんと差し込んだ。
「んんっ」
きゅ、と琴子の眉根が寄る。
そのなんと愛らしいことか。
我慢できずに指を動かす度にぷるぷると震える体を抱き上げた。
「ぅんっ!?」
背面座位の体勢を取ってぐっしょりと濡れた秘貝に自身を沿わせる。
ぐちぐちとこすり付けて、琴子の蜜で私を濡らした。
「挿れて…いいですか」
断られないと分かっていても、訊いてしまう。
琴子に求められていると確認したくて。
それを彼女は理解っている。
こくこくと頷くと、琴子が私自身に手を添えて自ら腰を落とした。
「琴子…っ?!」
突如訪れた肉壁の感触に私は驚き、その気持ちよさに顔を顰める。
これまで琴子が自分から挿入するということはなかったから、衝撃的であった。
「…待ちきれなかったのですか」
そう耳元で尋ねれば、内壁がきゅうきゅうと締め付けてきた。
「っ…私も、です…」
気持ち良い。
厭らしく腰をくねらせる琴子はとても扇情的で、ますます興奮する。
「っんっ…んっ、うぅ…」
体を巡る快感と心を満たす愛しさに私は琴子を両腕でぎゅっと抱きしめた。
そしてそのままずぷずぷと腰を突き上げる。
大きな波が近づいてきていた。
「んぐっ…んんんんーっっ!!!」
びくびくと琴子の体と内壁が打ち震える。
「くっ………ふ……」
それに後押しされて、私は彼女へと精を吐き出した。