第6章 【裏】全てをゆだねて。 ~明智光秀~
「腰、揺れてますね…」
「あっ」
きゅむ、と胸の先端をつままれて思わず大きな声が漏れる。
「しーっ…あまり大きな声を出すと…聞こえてしまいますよ」
耳元で囁かれて、私はびくりと体を震わせる。
「これを銜えて…声を出さないように…」
差し出されたのは光秀様の帯紐。
汚れてしまう、と一瞬思ったけれど声を我慢するには仕方がない…私は素直に口を開けて紐を銜えた。
「……っこれは…思った以上に、淫猥な…」
うつ伏せになって腰を突き出し、紐を銜えた私の姿はどれだけ滑稽だろうか。
(無意識でしょうが…さきほどからずっと太ももを擦り合わせて…誘っているとしか思えません…)
光秀様の頬はすっかり上気していて、その瞳も熱く潤んでいた。
「んっ…!」
再び光秀様の左手が私の胸に触れる。
こりこりと先端ばかり弄られて、ぞくぞくとした快感が体を支配していく。
「んんんっ」
光秀様が手のひらを広げて親指と中指で左右の乳首を同時に責め始めたので、私はぶるぶると震えて喘ぐしかない。
私の唾液で帯紐がしっとりと濡れていった。