第1章 第一章
一期、蛍丸、山姥切の三人はこの異様な光景が広がる修練場に立ちつくしていた。すると山姥切の足元に何かが転がってきた。
「これは…どこかで見たことがあるな…」
「あの…山姥切殿、それは柱時計の文字盤です。」
あぁ、そうだった。悩み苦しんでいた一期が答えを教えてくれようやくわかった。
と、言うことはあのガレキの山は捨てる筈だった柱どけ…
いや、そんな筈はない。いくら何でもあの人が…
「あ!! あの鶴丸さんの横に転がってる白いのって くーらーっていう白い箱じゃないですか?」
悪い予感的中、こっちも壊れて使えなくなっていたクーラーであった。
もう、こんな事をする人はこの本丸、っていうか世界に一人しかいないだろう。山姥切はクーラーと柱時計が飛んできた方向へゆっくり顔を向ける。