• テキストサイズ

I'd love to

第1章 第一章


頭に血が昇って無意識に昔のことが脳裏をよぎり、いろいろ思い出してしまった。そのせいか怒りの波もいつの間にか引いていた。

こうなってしまってはもう、怒る気にはなれない。「はぁぁ」と盛大に溜め息を吐くと、三振の前に座り、彼らと目線を合わせる。

「お前らが蛍丸が大好きなのはよく分かった。だけどな、それで一々騒がれると困るんだよ」
「…はい」

「声が小せぇんだバカヤロォ!!」

声の小さい三振に一喝すると漸く「「「はい!!」」」と室内の空気を震わせる返事をした。それくらいは普通にせぇや。

「とにかく部屋の件はだなぁ… そうだなぁ。よし!お前ら三人供を蛍丸と同室にしよう!」

「ほ、本当か!?」

俺が言い終わると同時に鶴丸が嬉々とした声を上げたが、「だけど」と言葉を繋げる。

「監視係として俺と一期も同じ部屋で暫くは寝るからな!!」
/ 58ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp