第1章 第一章
数十分後…
「それではこれより、蛍丸歓迎パーティーを始めます。…乾杯!」
「「「かんぱーい」」」
大人組は酒、短刀達ばジュースで近い者達と杯を合わせると、全員が一気にそれを飲み干した。もちろんこのパーティーの主役も何故かワイングラスに入った葡萄ジュースで乾杯をした。
そして飲み干した者達からどんどんと厨組が一生懸命に作っていた料理に手を出す。あちこちから「旨い」やら「「おいしーい」と料理を褒め称える言葉が洩れる。
「どうですか蛍殿、美味しいでしょうか?」
今日は臨時で厨組に入っていた一期が蛍丸に声をかける。すると緊張気味に「とっても…おいしいです」と微かに呟いた。
「ほらほら、そんな緊張しないでください。今日は皆さんが蛍殿が来られたことをお祝いしているのですから」
「ほら、ご飯がついていますよ」最後にそう言うと、蛍丸の白い肌に付いている米粒を取り、爽やかな笑顔を蛍丸に向けた。