第1章 第一章
「主」
「一期、これは一体どういうことだァ?」
「…これには深ーい訳がありまして…」
だろうな。もし深ーい訳が無くてしているのだったら俺は実家のある島根県の保養地、玉造温泉ですぐに一期を休まていただろう。
「うわぁ、このツナマヨおいしい!一期さんも…ほら、」
「あ、ありがとうごさいます!」
彼は今、胡座をかいて、その上に蛍丸を乗せておにぎりを食っていた。そしてそれを鶴丸、三日月、が羨ましげに眺めていた。それを見て
(一昔前の日本はやっぱりBLが当たり前だったんだなぁ)そう改めて思った。それに近い体験ならしたことがあるが…
「おい主、少しいいか?」
そんな事を考えていると突如、山姥切が声をかけてきた。ちょっと驚いておにぎりの具材を落としてしまった。