第7章 いけないきみ
寝室に続くまでに
転々と落ちたふたりの服。
ただふたりだけの空間。
の上に被さって
じっと彼女を見つめた。
「 ... 痩せた?」
そう言うと気まずそうに目を反らす。
明らかに細くなって病弱って感じ。
「 先生とうまく行ってないの?」
即座に首を横にふる。
先生に限ってそんなことは無いよね。
でも、涙目なのはなんで?
「 翔さんは本当に優しいの。
何もかもわたしを
第一に考えてくれて。
だけど、だからこそ... 」
の瞳に涙が浮かんだ。
横になってる彼女の体から
重力によって涙は零れ落ちる。
「 だからこそ...
悲しませるのが怖いっ... 」
何も言わずに
の体を抱きしめた。
私には彼女の言葉が
『 わたしなんていなきゃ良かった 』
って聞こえたから。
どんな気持ちでもいい。
悲しさでも不安でもいい。
の何かを
私が受け止めたかった。
「 こんなことして
先生は悲しまない?」
「 悲しむ... けど... 」
そこからは口を閉ざした。
大切なことを隠してる。
私にとってもそんなの関係ない。
今の時間だけはまた
が自分の元にいる。
後からどう責められようが
それだけでよかった。
今だけは私のものに
なってほしい。
それからはふたりとも
一切口を開かなかった。
行為に対して
無意識に出る声以外は。