第4章 変わらない君
なんで信じてくれなかったの?
和くんのせいで...
和くんのせいで...
なんて声が頭の中で
ずっと巡ってた。
魘されるように目を開ける。
いつの間にか寝ちゃってた。
「 え... 」
「 やっと起きられましたか 」
私、見事に先生に
お姫様抱っこされてる状態なんですが。
私、ベットの横の椅子にいなかった?
「 担当医の櫻井です。
さんの包帯を変えるために
ソファに移動させてる所です。」
よく真顔でそんなこと
言いますねこの方。
安心してる自分も
どうかと思うけど。
「 すいません 」
ちょこっと床に降りてを見た。
昨日と何も変わらないままだった。
... まだ何も変わってない。
「 さんのお友達ですか?」
「 え... まあ、はい 」
" お友達 "
咄嗟に出た返事。
なんで彼氏と言えなかったかな。
もうその時には
自覚してたのかもしれない。
「 寝坊助... まだ寝てんの?」
そっと彼女の頬を撫でた。
「 起きてるってば 」って
ほら、いつもみたいに返事しなさいよ。
「 もうすぐ目覚められますから。
もう12時ですし、一度何か
召し上がった方が良いですよ 」
「 いや... 」
どうしてもここを
離れたくなかった。
ただ側にいたかった。
「 さんが目覚められてから
ずっと一緒にいた方がいいでしょう?
だから、その前にご飯食べないと。
倒れられても困りますしね。
病院側も迷惑ですし
さんも悲しみますよ 」
この先生良い人なのか
毒舌なのか分かんないわ。
まあでも、そんなん言われたら
食べるしかないじゃない。
「 もしさんが
お目覚めになったら
お呼びしますから
安心してください 」
人の不安を見抜いて
そんな気遣いもできて
完璧な先生なこと。
「 じゃあお願いします 」
病室を出る前に
『 彼氏の資格ないよ 』
ただこの言葉だけが頭によぎった。
身体中に重たいものが降りかかる。