第4章 変わらない君
そしてあの電話。
きみが君に変わったとき。
が出てってから
3時間くらい経った頃。夜の12時。
スマホの着信音が鳴って
イラつきから一度無視した。
それでも鳴り続ける着信音に
ため息をつきながら電話に出る。
「 もしもし 」
イラつきの隠せない声で
非通知の相手に喋りかける。
夜遅くに誰だっつうの。
「 ちゃんが!
ちゃんが轢かれて
意識が戻らないんだ!
早く山風病院に来て!」
ただそれだけを告げて切れた電話。
聞き返す時間もなかった。
空白の時間が過ぎた瞬間
病院に走り出していた。
何の迷いもなく走り出したのは
浮気や喧嘩ごときで
彼女のことを嫌いになれない
そういう証拠だった。
「 はぁっ... はあっ... 」
運動なんて大嫌いなのに
息切れしながら病院へと走る。
自分の家から近いということは
それだけ近い場所で
が轢かれたということ。
その事実が胸を抉っていく。
「 はっ... 」
夜で人のいない受付。
これじゃどこに行けばいいのか
分かんないじゃないの。
「 二宮和也くん...?」
薄暗いロビーの
向こう側に人影が見える。
近づいてきてその男が
と二人で
歩いてた男だと分かった。
こんな時なのに
怒りに近い感情が湧く。
「 ちゃんなら
今はもう安静みたいだから...
明日には目が覚めるだろうって... 」
明らかに暗い声の彼。
浮気相手だから
そんなに悲しんでるの?
彼は怒ってないのかな。
「 あなたは... 」
一応聞いてみる。
呼んでくれたわけだから
名前ぐらいは知っときたい。
「 相葉雅紀です 」
「 の彼氏... なんすか?」
なんでこんな冷めきった言い方
しかできないんだろうって
自分で情けなくなる。
「 俺が...?彼氏...?」
ぽかんとする相葉という男。
嘘ついてるようにも思えなかった。
良い奴そうなんだもん。