第5章 応援し隊の第一回会議
※審神者視点
「それでは第一回、花房藤四郎を応援し隊の会をはじめる」
起立、礼、着席。
名だたる審神者たちが至極真面目そうな顔で「花房ちゃん激LOVE」法被と鉢巻着用で集まる姿はどこか異常な光景である。そんなことを思いながらも自分自身も彼らと同じ格好をして真面目な顔で花房ちゃんのことを語るのだが。
最近ようやっと顕現が実現した審神者待望の刀剣女士、花房藤四郎は名前でも分かる通り粟田口の紅一点である。あの一期一振の次に作られたらしい太刀の彼女はなるほど弟たちにも負けない可愛らしい顔をしている。
だが私たち花房藤四郎を応援し隊の会は見た目だけで彼女に惚れ込んだそんな軟派な集いではない。私たちの花房ちゃんの一番の魅力はその中身なのだ!
「弟たちに囲まれるとマナーモードになる花房ちゃん萌え」
「兄に迫られて半泣きで縋りついてくる花房ちゃん萌え」
「自分の名前にコンプレックスがある花房ちゃん萌え」
「何げに口が悪い花房ちゃん萌え」
「今の主が一番だって言ってくれる花房ちゃん萌え」
「花房ちゃんに異様に好かれている伊達組は爆発しろ」