第18章 朝から一体何なんだ(グダグダ)ー小南、ペイン、暁ー
「甘ければいいという訳ではないのだ」
「甘ければいいのよ。ねえ、ペイン?」
「・・・いや今ちょっと味がしない・・・」
「あら?鼻やり過ぎた?悪いわね?」
「・・・電動かき氷、アレな。経費で買っていいから。反対して悪かったな、悪かった。誰より自分自身に謝りたい。あんなことになるならさっさと買えば良かった・・・」
「そう?何か悪いわね、ペイン。ありがとう」
「今後は欲しいものがあったら、ちゃんと話してくれ。今朝みたいなのはごめんだぞ」
「あら、コミュニケーションは大事よ?」
「あんなのコミュニケーションじゃない。バイオレンスだ」
「そう?あ、後でホーマックに付き合ってね?ドラえもんのかき氷器あるかしら?フフッ」
「キティちゃんのが欲しかったんじゃないのか?」
「気が変わったのよ」
「ドラえもんでもパーマンでも小南の好きなものにすればいい」
「パーマンなんて誰が欲しがった?」
「はい。余計なこと言いました。すいません。ドラえもんですね。あの青いヤツ」
「見つかるまで回るわよ」
「構わん。小南が満足するならそれでいい。ホント色んな意味でいつでも満足していて欲しい、お前には」
「まあ。ありがとう、ペイン」
「…アホくさ。犬も食わねえってヤツじやねェか」
「妬くな飛段。ペインのようになりたいのか?」
「冗談だろ角都。何で俺が地獄をみなきゃねぇんだよ」
「はー、腹イテェ・・・イタチ、残り食うか?うん?」
「白玉も餡子もない氷など食えるか・・・」
「・・・馬鹿馬鹿しいですねえ・・・」
「一番馬鹿馬鹿しいのは食えねえかき氷の為に叩き起こされた俺だ。俺がホーマックでアイツらを待ち伏せしてぶっ殺すっつってもテメエら止めんなよ?」
「止めませんよ、お好きにどうぞ。何なら手伝いましょうか?」
「何?何の話?お昼もかき氷がいいの?」
「な・・・ッ」
「電動のが来るからな。何杯食っても大丈夫だぞ?氷作っとけよ?いや、買ってくるか、思い切って」
「ばッ、何を言い出すか!無駄遣いは止めろ!氷なんかに金が出せるか!!水だぞ、あれは!」
「そうか?なら角都が氷係な。頼んだぞ」
「いっぱいつくっておいて。今日も暑くなりそうだから」
「じゃ、行ってくるぞ」