第18章 朝から一体何なんだ(グダグダ)ー小南、ペイン、暁ー
「おいおいおいおい。まだ七時だぞ?ホームセンターなんか開いてる訳ねえじゃん。盆じゃあるめぇしよ」
「開店待ちでドラえもんのカキ氷機買うとかおかしいだろ。アイツらバカだ。飛段よりバカだ。うん」
「おめぇに言われたかねぇよ」
「うるせぇ。どっちもどっちのバカコンビは黙ってろ」
「あ?このバカとコンビ組んでんのはおめぇだろが。ホーマックで間違って玩具売り場に並べられねぇように気を付けろよ、お人形ちゃん?」
「…あぁ?死にてぇのか、このさくさくゾンビパンダ野郎」
「…何言ってんだ旦那…」
「あのふたり、まさか暁で領収書を切る気じゃなかろうな…?」
「まさかも何も経費だって言ってたじゃないですか。あなたのとこに確実に回って来ますよ、暁宛のカキ氷機の領収書が」
「そうか。そうだな。…そうだろうな…。もう逃げよう。馬鹿げた領収書もさることながら厠の奪い合いで血を見るのは是非とも避けたい。いや、避けるべきだ」
「そのまま足抜けしますか」
「悪くないな・・・白玉も餡子もない氷を出すヤツらの下には居たくない・・・」
「イタチ、ちょっと町に出て素直に白玉宇治金時食って来いよ。多分それで気がすむと思うぞ、オメエは。うん」
「解散だ。アイツらがかき氷に飽きるまでここには寄り付かない方がいい」
「俺はホーマックに行くぞ。園芸コーナーで待ち伏せしてあのバカップルをぶッ潰す」
「げはは、珍しくやる気満々じゃねぇか、サソリィ。そんな氷が食いたかったかよ?食えなくて悔しかったか?」
「・・・膾にするぞ、さくさくゾンビパンダ」
「いや旦那、それ止めよう。それ駄目。妙に語呂良くて周りに伝染っちゃいそうだから今のうち止めとこう?うん?」
「止せ。飛段のふたつ名で揉めている場合ではない」
「え?は?ふ…ふたつ名?俺のふたつ名?何それダセェ!ひゃーダセェ!!止めろクソじじィ、話をデカくすんじゃねぇ!」
「やかましい。駄菓子ゾンビは黙っていろ。兎に角奴らが戻る前に散れ。水腹にされるぞ。むさ苦しい男物所帯で雁首揃えて水下痢なぞ地獄絵図でも描ききれないメガトン級の悪夢だ。俺はこの歳にもなってそんなことに巻き込まれたくない」
「…何なんですかねえ、この暁っていうのは?どうにもこうにも締まりない…」
「…それを言っちゃ…」
お仕舞いですよ?
チョン。