第7章 エヴァ二十周年ーデイ、飛段、サソリ、鬼鮫、カンクロウ、シノ
「それはやっかみってヤツですかね?もてない男の」
「・・・最後の一言要る?何なの、このデカいおっさんは。大阪のおばちゃん並みに一言多い系じゃん」
「・・・泣くまで笑うとこですか?牡蠣殻さん?ちょっとこっちに来なさい」
「でもよ、シンジがモテんの当たり前だろ?あン中じゃ一等強ェオスだもんな。普通にモテるって。うん」
「野蛮ではあるが筋が通っていなくもない意見だ。しかし重大な見落としがあると言わざるを得ない。何故ならばエヴァでは一体にして女の方が断トツに強い。ここを看過してシンジを強い男と断言するのは問題だ。包帯姿の綾波萌え」
「あーあー、とうとう万歳が萌えになっちゃったよ、油谷くんは。セブンでエヴァの携帯買ってやっか、あん?」
「いや、実は先日一番クジでレイのフィギュアをゲットした。今はそれで充分幸せだ。リア充万歳」
「哀しいリア充だな・・・俺に言やぁそんなちゃちなフィギュアなんざ足元にも及ばねえ等身大の綾波を造ってやるものを・・・」
「・・・本当か?」
「綾波びいきの仲じゃねえか。謀りゃしねえ」
「・・・・・・・・スク水で頼む」
「・・・・・・・・任せろ」
「バカだ。バカがいるぞ、うん」
「ハイハイハイハーイ!!!!アタシカオルくんが欲しいっス!!!制服のカオルくん!!!サソリのアニさん、頼む!アニさんの奇跡の手でカオルくんに命を吹き込んでくんねぇですか!?お願い!!!」
「・・・ぅうわ、まだいたよ、バカが。何言っちゃってんの、イモ裾は?ンな等身大のフィギュアなんかどうすんの?邪魔だろ?うん?」
「うるせえ。テメエなんざ地下でアダムと一緒に封印されてろ。ロンギヌスの槍の代わりに遊園地のアーチェリーの矢に貫かれてろ。たまに遊びに行ってやんよ。ボーガンの的にしてやっから。アーチェリーとボーガンで神話になりやがれ」
「一言えば十返って来んだぜ?コイツに余計な事ァ言わねえ方がいいんじゃん?」
「ゲハハハ、面白ェじゃねえかヨ?デイダラ神様になっちゃう訳?したらジャシン様によろしくな!プッ、ギャハハハハ」
「・・・デイダラによろしく言われる程度の神様を毎日拝んでンのか、オメエは・・・救いようがねえな」
「少年が神話になるくらいのこの世の中だ。多少の事には目を瞑った方がいいのかもしれない・・・・良ければサイゼリアに場所を移さないか?」