第7章 エヴァ二十周年ーデイ、飛段、サソリ、鬼鮫、カンクロウ、シノ
「つうかよ!アンタら皆いっそもわかってねえ!エヴァは使徒!断トツ使徒!わああァ、ガイナックス、鳥肌モンだぜ、うん!」
「あのな、ドデンダラ。ちょっと板違い。あっちいってらっしゃいませですよ、KYクン」
「知るか!語らせろ!あの使徒の流麗かつ不安定なフォルム・・・・醜悪なモノにこそ宿る芸術性ってヤツな!エヴァ本体にも言えるな!!人心の間隙をつく絶妙なインスピレーション!!わかるか?わかれ?芸術だゼ!?うん?」
「不安定なフォルムって下手くそって事か?エヴァは知らんけどテメエの粘土ならわかるわ。ど不安定なフォルムを描いてるもんな。アレ、芸術?ふぅん・・・そんなら幼稚園は芸術家で溢れかえってるわ。洗濯船もまっつぁおだな」
「・・・・あ、またイラッと来た。何なの、オメエは。オイラをイラつかせる事に関しちゃマジ神がかってるよな?うん?」
「使徒か・・・意外な視点だ・・・しかしガイナックス礼賛とは素晴らしい。わかる。わかるぞ、そこの髷」
「おいコラ、髷呼ばわりすんな。何だ、このグラさんは?」
「グラさんではない。油女シノだ」
「バッカ、油谷、ドデンダラにンな事言ったら調子のって粘土の使徒で花火上げ始めっぞ?パンパンパンパン花火大会大開催だぞ?レイの浴衣姿なんか見てェか?見てェよな。そらそうか!アタシも浴衣のカオッちゃん見てええェえ!!また着付けで下手打ってぐずっぐずな感じの、ぅうわ、そんなカオッちゃん萌ええェェ!!!」
「・・・・油谷ではない。油女だ。その間違いようには悪意すら感じるがレイの浴衣に免じて口を拭おう。俺は極楽とんぼではない。スッキリ万歳」
「ガイナックスったらオネアミスの翼ですよ?坂本龍一万歳!」
「興行的には芳しくありませんでしたがね。画期的でしたね、オネアミスの翼」
「ドムロットとカロックがもォ大好きなんですよー。ストーリーには出てこない設定が萌える!地方豪族の息子とか瞬間湯沸し器とか!」
「・・・・あなた嗜好まで地味なんですね・・・」
「チャリチャンミとかな。地元の消防団に入ってンだよな」
「・・・サソリさん。初めて貴方の発言が心に響きましたよ。しないけれども握手したい気分です」
「・・・初めてって何だ?死ね魚屋」
「死んだら店はサソリさんに譲りますね。そんなモン持ってませんけど」