第37章 メンドくせぇー路地裏イチャイチャinシカマル&いのー
「いいから返して来い、メンドくせーな!大体サスケの写真なんか何に使うんだよ、バカ!」
「何に使うって何にも使わないわよ。見るだけに決まってんじゃん。何に使うってのよ、写真なんか」
失言。
シカマルは咳払いしていのから目を逸らした。
「兎に角どけ。重たくてしょうがねぇ」
「ああ、ごめんごめん。悪かっ……重たくてしょうがねぇ?」
「重てぇに決まってんだろ」
「アタシやっぱ昼要らないわ。走って帰って半身浴してスクワットして、寝る。朝まで。ぐっすり」
「ふざけんな。午後から任務があんだろ」
「知らん。ダイエットに勝る任務なし」
「…あのなぁ…。まぁ取り敢えずサスケはサクラに返しとけよ。後が面倒になるからよ。俺を巻き込むな」
釘を指したシカマルをいのがキッと睨み付けた。
「サスケくんを返すんじゃない、サスケくんの写真を返すんだよ!!サスケくんはサクラのモンじゃないでしょうが!!」
「あぁ?そうか。悪ィな。言葉の綾だ」
眉根を寄せて面倒そうに言ったシカマルに、いのは目を三角にした。上からどくどころか渾身でシカマルを潰しにかかる。
「ぐはッ、や、止めろ!!マジ重てぇんだよ!バカ!!」
「アタシだってサスケくんと同じ班だったら…ッ!」
いのはキーッと叫ぶとシカマルの襟首を掴んでガクガク揺さぶった。
「キ…キーってお前、ベタ過ぎ……」
「何でアンタやチョウジなの!?イノシカチョウなんかクソ食らえよ!サスケくんが同じ班だったらイノサスチョウとかイノシカサスとかッ」
「語呂が悪すぎだ。ダセェ」
「喧しい!でなきゃサスシカチョウとか…ッ」
「肝心のオメーが抜けてんぞ?いいのか、それで」
「キーッ!」
「キーじゃねえだろ、バカ、いの、戻って来い!」
「何処も行ってないわ!」
「猿になりかかってたぞ」
「アタシは猿じゃない!猪よ!」
「あぁ、そうだよな。わかってりゃい…ぶッ!は、腹に頭突きすんな!いい加減怒るぞ!?」
「誰が猪かあぁぁあ!!!」
「自分で言ったんだろ、バカ!」
「言ってないィィい!!!」
「マジで落ち着けバカいの!」
「バカバカうるさいんだよ、シカマルのバカ!どうせアタシはバカで太くて可愛くなくて猪でドロボーよ!!!うわああぁぁぁぁあん!!!!」
驚いた。いのが泣き出した。