第30章 White November ーデイダラ、角都ー
「そうか。していないのか。ならば厨でブラブラしていたあの馬鹿みたような髷は誰のだったんだ?」
「馬鹿みたような髷なら絶対にオイラのじゃねえな、うん」
「いや馬鹿みたような髷だからこそ絶対にお前のだと思ったんだが」
「…何かムカつくな…。イメチェンしたリーダーか大蛇丸の生霊でも見たんじゃねえのか」
「成る程。いずれも馬鹿みたようだな。納得した」
「…その"いずれも"からはキッチリオイラを外しとけよな。うん」
「馬鹿の若頭が何言ってんだかよ。ははは」
「藻は黙ってろ!藻は!」
「デこそ引っ込んでろよ。デ。大体何だよ、デって。意味わかんねえし」
「テメエが言い出したんだろうが!」
「オメェが藻とか言うからだろ!?人のせいにすんじゃねぇぞ、デ!!」
「呼び辛ぇんだよ、藻!あったま来んな!」
「藻よかデのがよっぽど呼び辛いわ、バカ!ややこしい呼び方させやがって、どんどん腹が減るじゃねぇかよ。藻裾殺し!」
「藻裾殺しィ!?出来んモンならとっくにやってるっつの!テメエがまだ生きてんのはテメエのせいだぞ!?」
「はああぁぁあ?訳分かんねえコト言うな!デイダラのくせに生意気だぞコラ!」
「うるせぇ、モジャイアンが!」
「モ、モジャイアンン!!??…何ソレ!……何ソレ…!!…イケてんじゃん!!!」
「ブ…ッ、イケ…イケてるって、おいちょっと待て、頭おかしいぞオメェ!!モジャイアンの何処がイケてんだよ!?ドデンダラ並みに駄目駄目だろ!?駄目駄目だって!」
「駄目なコトあるか。落ち着け、デスネ夫」
「デ、デスネ夫!?デスネ夫!!??何ソレ、ヤダヤダヤダ、マジ勘弁して、ビミョーに意味ありげな感じが反ってクソダセェ!!オイラを巻き込むなぁ!!!」
「…朝から何なんだ、お前らは。藻とかデとかモジャイアンとかデスネ夫とか、何の暗号だ?」