第30章 White November ーデイダラ、角都ー
「ちょっと待て。テメエ誰の話してんだ?テメエの頭の中とオイラの頭の中と思い浮かんでるもんが全然違ってる気がすっぞ、うん?」
「誰の話ってオソマの話だろ?」
「だっはー!だろうな!だと思ったわ!オイラロリコンじゃねえぞ!?オイラがいいなって思ってんのはアシリパだ!バカ!」
「ああ?アシリパさん?オメェはよー、シータといい、オソマといい、どのみちロリコンじゃねえかよ。頭冷やせ」
「オソマは違うって言ってんだろうが!人の話を聞けよテメエ!」
「やかましい!こっちゃ腹減ってイライラしてんだ!脳味噌掻き出してチタタプるぞ!?」
「テメエに限っちゃ本当にやりかねねえから物騒な事口走んのは止めろ!自覚!自重!わかっか、うん?」
「自覚も自重も自分に言い聞かせろデスよ、ロリロリリン」
「ロリロリリンて何だよ、そら。日本語話せよ。ここは日本だ、一応。うん」
「ぶぁっかヤローッ、日本でもブラジルでも火星でも冥王星でもいっそも構わねんだあぁ!!はあぁぁら減ったー!!!!もおぉういい!鮫連れてこいやぁ!叩いて摺って捏ねて揚げて、ぐっつぐつのおでんにしたらぁぁあ!」
「そんな簡単に行くかよ。うちン鮫は鮫の前に鬼が付くんだぞ。返り討ちにされて味噌汁の具にされんのがオチだって。藻」
「藻?」
「オメェ藻裾だろ?うん?」
「だから藻?」
「じゃああぁぁぁあテメエはデイダラだから"デ"だぁぁぁぁあああ!!!!ぁッだーッ、下らねえ!イライラさせんなコンチクショー!ドカドカ腹減って来んだろ、バカアァァァァアアア!!!!」
「落ち着けバカ!食いもんならある」
「…砂肝ジャーキーか?」
「落ち着けバカ…」
「何だよ、隣にしゃがむなよ。火薬臭ェ」
「うるせぇな。黙って食え。うん」
「何だこりゃ。チョコォ?チョコなんか持ち歩いてンのかオメェ。何処の乙女だ、気色悪ィデスねー」
「フガフガ匂い嗅いでんじゃねぇ。犬かテメエは。要らねえならいんだよ。返せコラ」
「ねぇよりゃマシだ。貰っときマスよ。…オメェ、何でリボンかかってんの、コレ?いよいよ気色悪ィなオイ」
「うるせぇ。やっぱ返せ」
「いっぺん貰ったモンを返すアタシだと思うか。貰ったからにはアタシのもんだ。誰にもびた一文渡しゃしねぇぞ…お、歪んでっけど一丁前にトリュフじゃねぇデスか。生意気な」