第2章 『1. 出発』
ウィル「そういえば後ろの人遅いね。
そんなに早く来たっけ?」
ゴン「んー、俺たち競争しながら来たからわかんないや」
キルア「まあ、こんな一本道で道に迷うなバカはいねぇだろ。脱落してなけりゃ勝手に登ってくんだろ」
と、興味なさげにキルアが口にした。
そう言ってるとパラパラと受験者が上がってきた。その中には例のピエロや頭ツルツルの人がいた。
ほとんど息を乱してないようから私たちみたいにスピードを上げて来ないでペース配分をしっかりしてきたようだ。
その後も続々と上がってきたがその多くは息を乱し、体力が殆ど残ってない様子だ。
その中に先ほど抜かした上半身裸で猛ダッシュしていた男性と金髪の美人さんがいた。
ゴン「あ!レオリオ、クラピカ!!」
ゴンが2人に向かって大きく手を振ってそう声をかけた。
それに気づいた2人はこちらへとやって来た。
ゴン「2人とも間に合ってよかった!」
「それよりゴン、ここがゴールなのか?」
キルア「いや、違うみたいだぜ」
「そうか。なら指示を待つしかないようだな」
と、美人さんが、ふぅと息を吐いてから此方へと振り向いた。
ゴン「ウィルだよ!俺たちのすぐ後ぐらいにここに到着したんだ!」
ウィル「ウィルです。えっと、」
クラピカ「ああ、名乗らなくて申し訳ない。私はクラピカだ。」
レオリオ「俺はレオリオだ。よろしくな」
ウィル「こちらこそよろしく。」
ニコリと笑って2人にそう言った。