第2章 『1. 出発』
その後にジジジジジジッ!と巨大目覚ましのような音が鳴り響いた。
その音の鳴る先に全員の視線が集まる。
サトツ「…では、一次試験を開始いたします」
ベルの音のもとにはサトツと名乗った試験官がいた。
最初にハンター試験は危険だ如何の斯うのと説明してたが、ここまで来た人がそんな言葉で諦めるわけもなく、全員参加だ。
その状況を見てサトツは試験内容を述べた。
内容は「私に着いてくること」だそうで、そう言うとスタスタと歩いて行った。
私は団体の後ろにいたので周りが動き出してからそれに合わせて歩いて行った。
だが、徐々に周りが走り出した。
ウィル「…周りが早くなってる」
(サトツさんがスピードを上げたのか)
まあただ歩くだけで終わるような試験じゃないと思ってたので別段驚くこともなく私もスピードを上げて行った。
そして階段にさしかかって行った。
階段になった途端徐々に脱落者が出始めて行った。
階段の途中で倒れてるので邪魔でしかない。
私はこれ以上倒れた人で足場が減る前にスピードを上げて後ろから前へと移動して行った。
その間に上半身裸でネクタイのみぶら下げた人がいてビックリした。
もう、変態の域を超えて唖然としつつ凄いなと思ってしまった。
その人からちょっと距離を置いた感じのところに金髪の綺麗な人がいた。
私はその服装を見て見覚えがある気がするな?と思ったが思い出せないのでそのままにその2人も抜いて行った。