第5章 『4. 飛行船』
ガンっ!!!
ゴン「いてててて…」
ネテロ「キルアは出て行ったのかの?」
ウィル「ちょっとイラつかせちゃいました」
頬を指でかきながら私はんーと背筋を伸ばし軽くストレッチをした。
ウィル「ゴン!やっぱ少しだけやらせて!」
ゴン「わかった!」
ウィル「休んでてね」
私は後ろに退くゴンとすれ違い様に頭を撫でて会長に取り敢えず首筋狙って回し蹴りを繰り出した。
ネテロ「いきなり首を狙うとわ。怖いの」
(なかなかやるの)
私は無言のままに連打で攻撃し続けた。
念を使うつもりはさらさらないので体術だけでの応酬だ。
ウィル「ほんとに息一つ乱さないですね。
身体の中どうなってんですか?」
ネテロ「お主も乱れ取らんじゃろ。」
私はふぅと息をひとつ吐き出し構え直した。
体術だけじゃ効果無いみたいだから私は武道を取り入れた構えに切り替わる。
先ほどまでは合気道。
今はそこに無刀の構えを加える。
ネテロ「ふむ。本物でもいいんじゃぞ」
ウィル「それはまたの機会に」