• テキストサイズ

七色の瞳

第5章 『4. 飛行船』





そういいつつもキルアは私を会長達のところまで連れてってくれた。




ウィーン



ネテロ「お?キルア戻って来たのか」

キルア「ちげーよ。こいつが来たいって言うから連れて来ただけ。
それよりゴンは?」

ゴン「ここ!ウィルも来たんだね!」

ウィル「どんなゲームしてるんですか?」

ネテロ「わしからボールを奪えたらハンターの資格をやるぞ。」




ニヤリと悪戯ごころ満載の笑みでこちらを挑発してきた。



ウィル「私は地道に試験をこなしますよ。
それにどんなことしてるか見学に来ただけなんで」

キルア「え、やるんじゃねぇの?」
(ウィルの実力見れると思ったのに)

ウィル「見るだけでいいよ。それに今はゴンがやってるしね」



私は会長とゴンの攻防を見ていた。

ゴンが会長の周りを猛スピードで駆け回り、タイミングを合わせずらくし、隙をついてボールを取りにかかるが、軽々とかわされる。


一目見て、会長からボールを奪うというこのゲームは無理ゲーだなとわかった。
実力の差が大き過ぎる。相手はまだ全身すら使っていないようだ。


ゴン本人もそのことはわかっているようで今では両手を使わせることが目標になっているみたいだ。



ウィル「そっか、キルアは実力差の判断がうますぎるんだね。」

キルア「は?当たり前じゃん。
じゃないと命が幾つあってもたりねぇよ」

ウィル「その通り。
だけど、それはいざって時や、逃げられない時に恐怖で足が竦むかもだからこういう機会は相手してもらった方がいいよ。
相手がこっちを殺す気じゃないなんてそう滅多に無い機会だよ。」

キルア「…俺がビビりだっていいてぇの?」
(は?あのジジイが俺より強いって?)

ウィル「ものすごく極端に言えばそうなるね。克服しなよ?」

キルア「本気で殺しにいけばあんなジジイ殺せる」
(ちっ、何がいいてぇんだよ!?
わけわかんねぇ。俺がビビり?ふざけんな)

ウィル「…私には無理だよ。隙が無さ過ぎる」
(念を使わずにこれなんだよね?バケモノだよこの人は)



私の言葉に何を思ったのかキルアは静かに出て行った。
/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp