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七色の瞳

第5章 『4. 飛行船』






刀を持つかのような仕草は構えだけでは無く、攻防にも反映させられた。


相手の力の流れを利用する合気道は防御に強いそれに加え、無刀剣術は攻撃に長けている
二つを合わせれば攻防において理論上では隙がなくなる。










はずなのだが…






ウィル「…やばすぎ」










隙を与えないように猛攻を続けるが、相手は余裕の表情だ。


その涼しげな顔が腹立たしい。


私は一瞬だけ重心を後ろに下げ攻防の中に緩急をつけた。その瞬間だけ私の幻ができ、相手に緊張が少し走ったのがわかった。

絶好の好機に私は下段から上段にかけて回し蹴りで顎を蹴り上げた。
鋼並みの硬さらしいので少し念で足を強化。


相手も百戦錬磨の化け物会長だ。
念には即座に反応をした。だが、力んだ体は回し蹴りの回避には間に合わなかった。




ゴン「凄い!!」




私は2人の言葉を背中で受けて転がったボールに素早く足を向けたが




バキッ




ウィル「…っ!」


へんな音が聞こえたと思ったら凄い風圧が横を通った。
そしてボールを手にしたネテロ会長が目の前でほくそ笑んでる。


ウィル「本当に爺さんですか?
その脚力...」



私は会長が踏み込んだ跡であろう床の凹みと本人を交互に見て言った。



ネテロ「いやいや、お主も中々のものじゃ。
あれだけの蹴りをだせるのじゃからの」


ウィル「あんなの見せられた後に言われても嬉しくない」


私は疲れたとぼやきながらゴンに近づいた。



ゴン「すごいや!
俺はまだまだだね」

ウィル「ありがと
ゴンも今でそんだけ動けたらすぐに追い付かれそうだけどねw」
(それより、こんだけ動いたら眠くなってきた)


と思っていれば隣からゴンの寝息が聞こえてきた。
もうすぐ到着ではあるけも私もそれまで寝ることにした。


私たちが寝てる間に会長がゆっくり三次試験会場に向かうよう少しの優しさをみせていたことを本人たちはなにもしらない。


次はどんな試験がまっているかを考えながらしばし夢の中へと落ちた。
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