第5章 『4. 飛行船』
ウィル「2人共どこかな…」
2人の行き先を知ってるはずも無いので私はプラプラと周りを見回しながら歩いていた。
バタン…
ウィル「…?」
(何か倒れた?)
音が聞こえた方へと足を向けた。
角を曲がると私は探してた人を見つけた。
ウィル「キルア!!その格好何があったん!?」
(いきなり血塗れ!!)
ショッキングな格好で現れたキルアに私は駆け寄ってとりあえず私が羽織ってた上着を着せた。
キルア「あ、ウィルか。いや、何でもねぇよ。俺の血じゃねぇし…」
(寝てたんじゃねぇのかよ)
ウィル「そうなの?はぁ、なら良かった…」
(音の方からキルアが来たってことはさっきの何かが倒れたような音はこの血の人か…。)
キルア「お前、俺のこと怖くねぇの?」
ウィル「え、怖い?キルアが?
強いだろうなとは思うけど別に怖いとは思ったことないかな。」
そんなことを行きなり聞いてくるキルアに私は何で?と聞き返した。
キルア「俺がなにして来たか想像できてんだろ?」
(強いね。ま、ウィルやゴンよりは強いかな。ウィルはなんか隠し技ありそうだけど)
ウィル「人を殺って来たんでしょ?」
キルア「…そうだけど…もっとオブラートに包めよ」
ウィル「殺って来た本人が言うなって。
別にハンター試験中だし今のうちにライバル減らそうとする奴がいても不思議じゃないしね。
この場においては殺られる側が弱かっただけだよ。」
そう言って私は窓辺の席に座ってキルアを手招きした。