第5章 『4. 飛行船』
ウィル「…なんですか?」
(いきなり…。なんで目をつけられたんだろ…)
ヒソカ「僕とコレしないかい?♡」
ウィル「…気分じゃないんで、やらないです。」
(ヒソカとトランプとか…勘弁してほしいわ)
そう言ってその場を立ち去ろうとしたら又してもヒュンと音が背後から聞こえた。
ウィル「…っ」
(…まじか。ゴン達のとこでも行こうと思ってたのに…)
全く行かせる気の無いヒソカに対して私は盛大に大きなため息をついてからもう一度身体を半回転させた。
ウィル「とりあえずその変な気配出すのやめて下さい。気持ち悪い」
(殺気向けられてる方がまだ考えがわかっていいよ)
ヒソカ「酷いな♤」
そういいつつもヒソカは気配を潜めてくれた。
私はそれを確認してヒソカの目の前に座った。
ウィル「で、何をするんですか?」
(はぁ、私アホだな…もっと周り確認してから寝ればこんな君悪いやつとトランプせずに済んだのに…。殺されないようにだけ気をつけよ…)
後悔の念が頭の中をグルグル回るが今更どうしようも無いのでこの状況を受け入れることにした。
ヒソカ「そうだねぇ、ババ抜きはどうだい?♢」
ウィル「…2人で?おもんなさ過ぎでしょ。
神経衰弱にしとこうよ」
(ババ抜きて…)
ヒソカ「OK、それでいいよ♡」
こうして謎にヒソカと神経衰弱が始まった。