第4章 『3.料理』
#NAME1#(…人の夢を馬鹿にするから自業自得だね)
メンチはおもむろに椅子から立ち上がり、包丁を数本手にしており、それをジャグリングをするかのように投げている。
メンチ「ハンターやってたら武芸なんて嫌でも身につくのよ。
新しい食材を求めて危険な生物の巣にだって入ることもあるわ。」
と、言い終わると同時に投げていた包丁を素早くキャッチした。
ウィル「…来年……」
(…また、なんて言ってられないのに…)
周りでは不合格の事実にショックを受ける者で溢れた。
そんなとき頭上が大きな影に覆われて、何事かと上を見上げた。
ウィル「ん?あれって…!!」
そこにあったのはハンター協会のシンボルマークがプリントされた飛行船だった。
すると飛行船から何かが落ちてきた。
ズドーーン!!
ゴン「うわ!人が落ちてきたよ!」
レオリオ「まじかよ」
いきなりのことで周りがざわつく。
そんな中、砂煙の中からゆらりと影が立ち上がった。
その影はゆっくりと私たちの目の前に姿を見せた。
ウィル「え、おじいさん?」
(身体…え?丈夫過ぎでしょ……)
なんと、長い白髭をこしらえたおじいさんだった。
そんな人に対して周りとは違う反応をしたのは試験官のメンチ達だった。