第4章 『3.料理』
そして、私が第二弾を模索しながから作っている時だ
「スシ何て魚の切り身と飯を握っただけだろう!?なんで俺のが不合格なんだよ!!」
「…酢飯は硬いわ、魚は強く握られて身が変形してる。こんなもをスシとは言わないわ。
スシを一人前に握れるようになるには10年の修行が必要と言われているわ!」
「あ? 10年のも修行してられっか!」
「なんと言われても貴方は不合格よ」
不満顔の坊主に皿を突き返し不合格を突きつけた。
ウィル「…まさかのこんな形でスシの作り方広まっちゃったよ」
クラピカ「ああ、急いで私達も作らなければあの試験官では数は食べれないはずだ」
クラピカの言葉に全員頷き、坊主が作っていたスシの形を真似て作ってはもって行き、作ってはもって行きを繰り返した。
メンチ「あー…悪い。もう食べれない」
無情にもメンチのそんな言葉が会場に響いた。
そこ言葉に周りの受験者はざわつき出した。
無理もない。
今現在での二次試験突破者は0なのだから。
「ふざけんな!!」
そんな声が至る所か聞こえてくる。
メンチ「試験官の私が合格者0と言えば0よ。今年は運が無かったとでも思って来年出直して来な。」
ざわつく受験者にメンチは止めの一言を告げた。
「巫山戯んな!!
何が料理だ!俺が目指しているハンターはブラックリストハンターだ!!
たかが美食ハンターごときにっ!!」
1人の受験者が前に出て来てメンチとブハラに向って叫んだ。
メンチ「来年もう一度受けな」
メンチの表情は先程より強張ってる様に感じたが、表には殆ど何も表さずにそいつにそう言った。
それを聞いたそいつは青筋を額に浮かべながら、メンチに殴りかかった。
バンッ!!
メンチ「…手出さなくてよかったのに」
ブハラ「俺が手を出さなかったらメンチあいつを殺してるだろ」
メンチ「…」
メンチを殴りに行った受験者はブハラにハエを払い飛ばすかのように平手で弾き飛ばされた。
一瞬の出来事でその場にいた殆どの奴は何が起きたかを理解していなかった。